携帯料金が安くなる!料金節約にはリテラシーが必要に。
ドコモの低料金プラン「ahamo(アハモ)」の発表を契機に、携帯会社選びに変化が起こる兆しが表れています。
ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリア、そして新興の楽天モバイル、格安SIM事業者の料金競争が始まりました。
●口火を切った楽天モバイル
そもそもの口火をきったのは、楽天モバイル。2020年3月に、月額2,980円でデータ通信無制限で使える「UM-LIMIT」プランを発表。そして9月にはアップグレードされて、追加料金なく5Gサービスも利用できる「Rakuten UN-LIMIT V」の提供を開始しました。
●ドコモの衝撃
そしてドコモは2020年12月に、20GBの通信量で月額2,980円で利用できるahamo(アハモ)を発表。しかも5分以内の国内通話料が無料ということで、かなりインパクトのある料金プランとなっています。(契約はオンライン限定)
●MVNOへの影響
au、ソフトバンクはサブブランドに続いて、メインブランドでも追随するのではないかと思われていますが、最も危機感を募らせたのはMVNOと呼ばれる格安SIMの提供事業者ではないでしょうか。
料金をメリットとして提供して着実に認知を高めてきたのですが、キャリアの値下げにより価格差が均衡化してくると、格安SIMを選択する動機は薄れてしまします。
20GBで比較すると、格安SIMでは「mineo」が月額4,590円、「ocnモバイルone」が月額4,400円、「LIBMO」が月額4,680円。サブブランドでは、「Y!mobile」が月額4,480円、「UQ mobile」が月額3,980円と、ahamoよりも料金が高くなっています。
●リテラシーが高い人ほどメリット得られる
このように様々な料金体系が各社からでてくると、スマホ料金のリテラシーが高い人ほど、携帯電話料金のメリットを得られることになってきます。
まず、「自分に必要なデータ容量の把握しているか」「契約をオンラインでできるか」などが携帯料金節約のポイントになってきます。
MM総研の調べでは、月間データ通信量の平均は6.94GB。1GBが29%、2GBが16.7%、3GBが13.4%となっており、59.2%のユーザーが3GBの通信量しか使っていません。7GBまでとなると約79.2%となり、多くの人はそれほどデータ量を必要としていないことがわかります。
ahamoは20GBプランでお得ですが契約がオンライン限定です。格安SIMは、低容量でメリットがありますが、一部を除いてオンライン契約がメインになっています。
●まとめ
オンライン契約でもいい人は、格安SIMはキャリアよりも速度が遅くなる傾向がありますが、データ容量が少ない6GBプラン以下であれば優位性があるのでライトユーザーにはおすすめです。
20GB近く使う人であれば、ahamoは圧倒的にコスパがいいプランでしょう。但し、家族割りが適用されなくなるので、家族で契約している人は料金を比較してみる必要があります。
オンラインでは不安だから店頭で契約したいという方は、今のところサブブランドが最適かと思われます。
今後も携帯業界には様々な動きがあると思われますが、キャリア、サブブランド、格安SIMの中でどれが自分にあうかのリテラシーを持つことが、今まで以上に必要になってくるでしょう。