Appleのソフト戦略「AppleOne」

Appleが4つのサービスを1つのサブスクリプションで提供する「Apple One」が日本でも開始されました。

バンドルされているサービスは、「Apple Music」「Apple TV+」「Apple Arcade」「iCloudストレージ」の4つ。

音楽、映像、ゲームが楽しめて、コンテンツを保存できるクラウドがついています。

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プランは、「個人」か、最大6人で利用できる「ファミリー」のどちらかを選択できます。

気になる料金は、

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個人が月額1,100円、ファミリーが1,850円と、なかなかのお得感があります。

月額でいろいろなサービスが使えるAmazonプライムのようなイメージですね。

 

Apple Oneは、今後の事業戦略の柱

Appleはご存じの通り、iPhoneをはじめとしたハードウェアの企業です。

しかし、Appleはサービス事業に注力しはじめていて、iPhoneに次ぐ柱へ成長させていくと考えられています。

サービスが魅力的なものになれば、それ自体の売上はもちろん、サービスの魅力からAppleのハードウェアへの乗り換えや、現在利用しているユーザーが、他社のハードウェアへ移行することを防ぐ役割も果たすことになるので、主要サービスをバンドルして提供することはとても意義のある戦略です。

 

決算に表れるサービス事業へのシフト

Apple社は10月29日に、2020年度第4四半期の業績を発表しましたが、iPhoneの売上が前年同期比でー21%(約2兆7622億円)であったのに対し、サービスによる売上は、+16%(約1兆5119億円)でした。

iPhoneの売上減少は、コロナの影響に加え、貿易摩擦による中国市場での減速、そしてコスパのよいAndroid端末の躍進などが考えられます。

どちらにしろ、ハードウェア企業としてこれまでのような成長を期待することは難しいでしょう。

積極的なサービス展開によるソフトウェア戦略という次のステップへと足を踏み出したことが決算にも現れています。

そして、Appleがハードとソフト両方を従えたとてつもない企業へと発展していく予兆のように私には感じられます。

 

ユーザーにとっては、お得にAppleのサービスを楽しめるのはうれしい限り。

あとは、AppleTV+のコンテンツが増えるともっと魅力あるものになっていくのではないでしょうか。